PROJECT制作プロジェクト
長編映画制作project MINIMA
~誰も撮ったことがない実験映画~
MINIMA(ミニマ)は、HINAMIの代表である黒川裕一が2009年に開始した個人映画プロジェクトで、誰も撮ったことがないような実験的な作品を通して映画芸術の可能性を限界まで探求することを目指しています。
たとえば、「カメラが一度も動かない映画」「編集の継ぎ目が見えない映画」「一人も人が出てこない映画」などを今までに制作しました。
年間スケジュール
1月 | 千年映画祭にて上映 |
---|---|
2月 | 不定期に年一本以上制作 |
3月 | |
4月 | |
5月 | |
6月 | |
7月 | |
8月 | |
9月 | |
10月 | |
11月 | |
12月 |
制作アルバム
撮影風景
project MINIMA
MINIMAは、HINAMIの代表である黒川裕一が提案する「ミニマル映画プロジェクト」です。
ミニマル≒最小限の
ミニマリズム≒(装飾的要素を排除し)必要最小限を目指す手法
このプロジェクトの目的は、簡素化の徹底を通して、大予算映画とは全く異なる土俵の映画づくりの可能性を限界まで探ることです。
- ルール1 お金をかけない
- ルール2 撮影は必要最小時間で
- ルール3 出演者は必要最少人数で
- ルール4 CGなどの特殊効果を使わない
このスタイルの作品を黒川自身が年に1本以上撮りますが、MINIMAはオープン参加型のプロジェクトであり、上記ルールを守りさえすれば、誰でも自由に名前を連ねることができます。
興味のある方は、お問い合わせください。
FILMS制作作品
-
MINIMA19
密室
ティアは小さな折り畳み自転車であてもなく旅する二十代半ばの女性。無口で、自分から人に話しかけることがなく、笑わない。そんな彼女が、ある日、二十歳前後と思しき天真爛漫な女性・ルリとすれ違う。初対面とは思えない馴れ馴れしさで距離を詰めてくるルリを持て余しながらも、ティアは彼女を完全には拒まず、二人の「旅」が始まる。ルリに「どこまで行くの」と尋ねられて、「死ぬまで」と答えるティア。二人の旅は、どこへと向かうのか。
2023年7月29日 第13回千年映画祭にて上映
-
MINIMA18
観客
MATTは保険の営業マン。毎晩のように悪夢にうなされて、飛び起きる。原因は分からない。MATTにはROCKという弟がいる。彼は、「兄貴は世界一の殺し屋だ」という。ROCK自身も殺し屋であるらしい。そしてある日、MATTはANNと名乗る女性と遭遇。彼女は正体不明。ROCKは怪しいとにらむが確証はない。いつしかMATTとANNは恋仲になっていくが、二人の間には常に緊張が付きまとう。ROCKもまた、「兄貴を守る」という名目でANNとの戦いの中に溺れていく。果たして、ANNの真の狙いは何か。最後に勝利するのは誰か?誰が、誰の、「観客」なのか?
2022年5月 第12回「千年映画祭」にて上映予定
-
MINIMA17
脱出(リメイク版)
小さな山の中腹に墓地がある。主人公が墓参りに訪れるが、下山しようとして異変に気づく。どの方向に進んでも、山から一歩も出ることが出来ないのである。果たして、彼は無事に脱出することが出来るのか。そもそも、なぜ彼は山から出ることが突然できなくなったのか。
2022年5月 第12回「千年映画祭」にて上映予定
-
MINIMA16
刹那
二人の子供が休日の工場に忍び込み、遊んでいる。そこに、5人の大人が次々になだれ込む。彼らは、先頭を走る男が持つアタッシュケースの中身を巡って、銃撃戦を繰り広げる。最後にアタッシュケースの中身を手にするのは誰か。子供たちは工場から無事に出てくることができるのか。
2021年1月 HINAMIプレミア上映会2021にて上映
-
MINIMA15
現実
堀川と馬場は、二人組の刑事。先輩堀川は、冷徹だが腕は超一流。対照的に、後輩馬場は熱血漢だが調子に乗りやすく、失敗も多い。二人が追っているのは、連続殺人犯。警察関係者ばかり、既に11名を殺害している。しかも、犯人はこの事件の皮切りに堀川を狙撃して胸を撃ち抜いており、堀川は一命をとりとめたものの全力疾走できない体になっていた。
2021年1月 HINAMIプレミア上映会2021にて上映
-
MINIMA14
囚人
甲斐勇二は、警視庁捜査一課の元エースで、今は引退して故郷で一人暮らしをしている。ところがある日突然、一本の電話が平穏な日々を切り裂く。「阿久津宗全」と名乗る電話の主は、「久しぶり」となれなれしく話しかけ、「ちょっと会いに来てくれ」という。いぶかしがる甲斐に、阿久津は「あんたが刑事を辞めることになった、あの事件にも関係ある」と誘いをかけ、甲斐は疑問の尽きぬまま面会に向かう。阿久津は100人以上の犠牲者を出した船爆破事件の容疑者として身柄を拘束されており、「甲斐さん、あんたにだけは本当のことを話す」という。阿久津は、甲斐に何を話すのか。甲斐は、なぜ呼び出されたのか。
2020年1月5日 20:00〜 第十回千年映画祭にて上映
-
MINIMA13
真実
ベイベー・ヨネダは、自称「陰謀系ユーチューバー」。この世の中を裏から操る「闇の力」を暴くべく、自分のユーチューブ・チャンネルで陰謀論を日々唱えては、バッシングを浴び、時には脅迫すら受けている。そんな彼の前に黒ずくめの尾行者が突然現れ、彼の頭に直接語りかけ、インスピレーションを残して去っていく。それに触発されて、更なる陰謀論を展開するベイベー・ヨネダ。脅迫が激化し、何度も危険な目に遭うが、彼は無謀な前進を続け、ついに、予想だにしなかったおそるべき「地球の支配者」の正体に到達する。それは・・・
2020年1月5日 18:00〜 第十回千年映画祭にて上映
-
MINIMA12
出発
彼は、寝たきりになって病院の一室に入院していた。体が全く動かないばかりか、五感すら日に日に鈍くなり、月日だけが過ぎていった。彼女は、そんな彼を毎日のように見舞った。そこには、彼に対する愛情とともに、誰にも言えない理由があった。彼女は、学校を卒業して社会人になり、生活が一変し、いつしか二人の間には距離が生まれ、かつての無邪気で幸せな時間が記憶の彼方へと遠のいていく。二人はもう一度幸福を分かち合うことができるのか。あるいは、次の幸せに向かって再出発できるのか。
2020年1月4日 20:00〜 第十回千年映画祭にて上映
-
MINIMA11
漂泊
その男には、人に言えない過去があった。その過去ゆえに彼は解剖学者になり、長年大学病院に勤め、最近退職したばかりだった。彼は、退職後も変わらず毎朝決まった時刻に起き、朝食を摂り、同じ道を通って大学病院に行き、ひとしきり建物を眺めてから近くの公園に行って時間を潰すのを日課にしていた。彼には一人息子がいた。だが、一つだけ彼に伝えていないことがあった。伝えきれないうちに時間だけが過ぎ、ある日、予想だにしなかったことが起き、二人を取り巻く状況は一変してしまう。そして、男の中で「何か」が少しずつ変わり始める。
-
MINIMA10
無限
出演者は探偵一人のサスペンス
毎年1本、誰も撮ったことのないような切り口の映画にチャレンジするのが、おやびん(塾長)の個人作品プロジェクトMINIMA。今年は、「探偵しか出てこない探偵もの」です。探偵への依頼がある以上、そこには事件があり、事件がある以上、そこには犯人がいます。つまり、探偵ものは、通常、探偵と犯人がセットになって成り立っているのです。探偵一人しか出てこないという「ルール破り」は、果たして可能なのか。チャレンジします。 -
MINIMA9
対称
血が一度も流れないホラー
主人公は、漠然と不安を感じながら、後ろを振り返りつつ夜の道を歩いている。手には携帯電話。誰かとつながりたくてかけ続けるが、誰ともつながらない。いつしか彼女は、底なしの悪夢の奥深くに引きずり込まれている自分に気づく。果たして、「ゆめならさめて」という彼女の願いはかなうのか。 -
MINIMA8
動静
一度もカメラが動かない映画。
神社には不思議な時間が流れている。この世ともあの世ともいえないような独特の空間に、人々は引き寄せられ、ときに交わり、そして癒されていく。神社はそこに静かにたたずむだけに見えるが、目を凝らせば、そこでは絶えず何かが起き、動いている。 -
MINIMA7
追跡
インタビューのみでつくる映画。
-
MINIMA6
季節
クロースアップを使わない、遠景のみでつくる映画。
孤独な少年リョウセイは、あてもなく川の堤防沿いを毎日のようにうろついている。近所の子供たちは、彼のことをよく知らず、「あいつ誰だ」と噂している。ある日、いつものように川沿いを歩いていたリョウセイは、奇妙な人物に遭遇する。名前は、モコ。どこが奇妙かというと、他の人たちは、ほとんど誰も、モコの姿が見えないらしい。何度も見かけるうちに、リョウセイはモコと不思議な友情を育むようになるのだが…。 -
MINIMA5
螺旋
ワンルームマンションの一室から一度も出ない映画。
突然出現した、「失語ウィルス」。感染すると、使える言葉が1日1語ずつ減っていく。今や、感染率は99%。感染者たちに残された言葉は、わずか13語。このままでは、2週間足らずで言語が消滅してしまう。 -
MINIMA4
逆転
編集の継ぎ目が一度も見えない映画。
-
MINIMA3
脱出
第2作の発展形。ロケ地は花岡山一か所のみ。
-
MINIMA2
残響
人が一人も出ない、風景と言葉と音楽だけの映画。
-
MINIMA1
空色
台詞のない映画。