FILMS制作作品
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HINAMI19
黒と白
かつて、伝説の親分に率いられたギャング団があった。その名は、『パンダ組』。親分の座右の銘は、『義を見てせざるは勇無きなり』。目の前に困っている人がいると、手を差し伸べずにはいられない、昔気質の親分だった。子供には特に優しかった。だが、親分亡き後、跡継ぎを巡って内輪揉めが起き、2つに分裂。互いに譲らず、かたや『元祖パンダ組』、かたや『本家パンダ組』を名乗り、骨肉の争いを繰り広げ、今に至っている…
2023年7月29日、千年映画祭にてプレミア上映
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SOCIA11
空気
縁のあった者たちが追悼のために集うことになった。だが、ミクの思い出話をしているうちに、つじつまの合わないことが次々と出て来る。一体、野中ミクとは何者なのか?
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MINIMA19
密室
ティアは小さな折り畳み自転車であてもなく旅する二十代半ばの女性。無口で、自分から人に話しかけることがなく、笑わない。そんな彼女が、ある日、二十歳前後と思しき天真爛漫な女性・ルリとすれ違う。初対面とは思えない馴れ馴れしさで距離を詰めてくるルリを持て余しながらも、ティアは彼女を完全には拒まず、二人の「旅」が始まる。ルリに「どこまで行くの」と尋ねられて、「死ぬまで」と答えるティア。二人の旅は、どこへと向かうのか。
2023年7月29日 第13回千年映画祭にて上映
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SOCIA8
縦横
年齢性別の異なる6人が、あるオンライン会議室に引き寄せられる。全員が初対面であるため、それぞれが自己紹介を兼ねて身の上話をしていく。すると、彼ら6人全員の境遇が『偶然の一致』で片づけるにはあまりにも似すぎていることが次第に明らかになっていく。彼らはなぜ、ここにこうして集ったのか。その先には、どんな未来が待っているのか。
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SOCIA7
抹殺
近未来の日本。ある日を境に探偵を容疑者とする事件が日本中で多発し、次々に逮捕されていった。探偵たちは異口同音に無実を主張するが、有罪判決が続き、探偵という職業への世間の目は日増しに厳しくなっていく。その結果、探偵業界全体が不審がられるに至り、仕事依頼が激減。かくして、このままでは日本中の探偵全員が『飯を食えなく』なる状況に陥った。そこで、この国を代表する名探偵6人がオンラインで一堂に会し、総力を結集して事件解決を図ることになった。すなわち、彼らはこの事件を、探偵業界に対する『挑戦』と『陰謀』であるとみなし、一丸となって立ち向かうことを決意したのである。果たして、彼らはこの戦いに勝利することが出来るのか。
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SOCIA6
回路
上杉タカシは元刑事。医師免許も持つ、異常犯罪捜査のプロ。20年近く前にある連続殺人事件を担当したことがあり、犯人逮捕にあと一歩まで迫ったが、取り逃がしてしまった。3年ほど前に定年退職したが、それでもこの未解決事件にけりをつけようと、長年連れ添った妻が愛想をつかして出て行ってしまってもなお、独自の捜査を続けた。そしてついに、事件の真相にたどり着き、最重要人物として4人の人物を呼び出す。結婚したばかりの最愛の妻・ユカリをかつてサイコキラーに強姦殺人された過去を持つ流川ジロウ、2年ほど前に近所に越してきたばかりの正体不明の中年女性である葛西カヨコ、一日違いで児童養護施設の前に捨てられ、ともに育った長崎ウイカと千葉ジュンである。彼らが一堂に会して言葉を交わすうちに、20年前の事件は未解決であるばかりか、現在にまで続いていることが明らかになっていく。
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SOCIA5
勉強
上野、黒沢、島崎は高校教師。同じ学校で働く同僚。修学旅行の引率で、上野は北海道、黒沢は京都、島崎は韓国に来ている。上野は「人間も動物の一種に過ぎないんだから、考え過ぎても仕方ない」と開き直って日々を享楽的にやり過ごす遊び人。黒沢は別れた妻に未練たらたらの空回り熱血男。島崎は同じ職場の女性教師に思いを寄せているにもかかわらず、子供の頃から勉強とゲームしかしてこなかったので「はじめの一歩」すら踏み出せない世間知らず。彼ら3人のダメ男はそれぞれの思いや理由によって引率地を選んだが、三者三様にまさかの展開が待っていた。
2022年5月 第12回「千年映画祭」にて上映
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SOCIA4
極点
倉敷キンタロウは県警のエースと誰もが認める腕利きベテラン刑事。目的達成のためには手段を選ばないが、圧倒的な実績ゆえに上司も含めて誰も何も言えないほどの存在である。文平リキヤは倉敷の部下であり、祖父の代からずっと警察家系の若手熱血刑事。二人はある連続殺人事件の捜査をしており、有力な容疑者に対してはハッキングや盗聴すら行っている。その中には、20代半ばにして投資家として成功し、「趣味」で「菅沼人間研究所」というオンラインコンサル会社を営む天才的頭脳の持ち主である菅沼イズミ、常に微笑を絶やさず、何事も好意的に受け止めてひたすら善意で返す、不自然なほど汚れなき人物である原野スミレ、占い師としてコンタクトした女性を言葉巧みに口説き落として食い物にする「オンラインナンパ師」の健川ススムらが含まれていた。捜査の甲斐あって倉敷は真相にたどり着くが、それは解決不能で絶望的なものだった。
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SOCIA3
微妙
コウジ、トシヒコ、マサヤは、それぞれに事情を抱え、女性に全くモテない「微妙」な3人組。ある日、コウジが3対3の合コンをゲットするが、相手グループのリーダー格であるミサトは想定外の美人で、天然不思議系のカオルといいお嫁さんになりそうなマリを連れてくる。出だしからつまずき続けるこの合コンは、いったいどこに着地するのか。そもそも、着地できるのか。
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SOCIA2
作戦
明智トシロウは、昔気質の一本気な男。会社勤めの傍らコツコツと金をためつつ休日には料理店で修行をさせてもらい、最愛の妻アユミとの夢だった「昔ながらの食堂」を開いて、約10年間続けてきた。ところが、新型コロナウイルスの蔓延によって経営が一気に悪化して店を閉めざるを得なくなったばかりか、何者かによってアユミを殺され、以来3年間に渡って犯人探しを続けている。そして、アユミが姉と慕っていた江田ケイコ、明智とは幼稚園からの幼馴染である戸村タカシ、明智の背中をずっと追いかけ続けている会社の元後輩の川野アキラ、アユミの「ソウルメイト」を自称する乱橋マチコの中に犯人がいるのではないかとにらんだ明智は全員を呼び出す。だが、そこで明らかになった真実は、明智の想像をはるかに超えていた。
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HINAMI18
スイッチ
近未来。止まらない人口増加に歯止めをかけるため、全人類はある選択をした。それは、全員が「20歳まで太く短く生きる」と「寿命まで細く長く生きる」のどちらかを10歳で選択するということである。「太く短く生きる」を選択した場合、「遺伝子スイッチ」が入り、自分の先天的能力が最大限に引き出されるという恩恵を受けるが、20歳で確実に死ぬ。一方、「細く長く生きる」を選択した場合、そのような恩恵は受けられないが、寿命が尽きるまで生き続けることができる。すると、驚くべき事態が起きた。若い世代のほぼ全員が、「20歳まで」を選択したのである。かくして人口は急激に減少し、「10歳の選択」というルールは自然消滅したが、既に選択を下した世代が20歳で死に続け、人口減少の勢いは止まらない。更に、外気が毒ガス、放射能、ウイルス、細菌などにまみれて危険であるという言説が飛び交って「常識」となり、人々は近隣のシェルターに避難して、そこで生活するようになった。いつしかインターネットも使えなくなり、外界とのコンタクトは一切できなくなったため、不安と恐怖にかられた人々は、シェルターから一歩も外に出なくなった。最後の避難者がこのシェルターにたどり着いてから既に5年以上が経過しているが、以来現在まで、誰一人として外に出た者はいない。そしてある日、突然、どこからともなく謎の人物が現れる。敵か?味方か?それとも?
2022年5月 第12回「千年映画祭」にて上映
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MINIMA18
観客
MATTは保険の営業マン。毎晩のように悪夢にうなされて、飛び起きる。原因は分からない。MATTにはROCKという弟がいる。彼は、「兄貴は世界一の殺し屋だ」という。ROCK自身も殺し屋であるらしい。そしてある日、MATTはANNと名乗る女性と遭遇。彼女は正体不明。ROCKは怪しいとにらむが確証はない。いつしかMATTとANNは恋仲になっていくが、二人の間には常に緊張が付きまとう。ROCKもまた、「兄貴を守る」という名目でANNとの戦いの中に溺れていく。果たして、ANNの真の狙いは何か。最後に勝利するのは誰か?誰が、誰の、「観客」なのか?
2022年5月 第12回「千年映画祭」にて上映
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MINIMA17
脱出(リメイク版)
小さな山の中腹に墓地がある。主人公が墓参りに訪れるが、下山しようとして異変に気づく。どの方向に進んでも、山から一歩も出ることが出来ないのである。果たして、彼は無事に脱出することが出来るのか。そもそも、なぜ彼は山から出ることが突然できなくなったのか。
2022年5月 第12回「千年映画祭」にて上映
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SOCIA1
返礼
最愛の娘を1年前に亡くした村雨純一は、ある理由から6名の人物の所在を探り当て、「あなたが気づいておられないような重大な出来事についてお知らせしたい」と連絡を入れてZOOM会議室に呼び出し、一堂に会させることに成功する。ところが、この6名はいずれも癖のある人物たちで、事態は収拾困難となって思わぬ方向へと展開し、全員の秘密が次々に暴き立てられていく。果たして、村雨は目的を達することができるのか。そもそも、彼は何のために彼ら6名を呼び出したのか。
2022年5月 第12回「千年映画祭」にて上映
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KODAMA2
時間
この喫茶店には、マスターが一人。他の店員はいない。アルバイトもいない。店の内装も品揃えも、何一つ奇をてらったところのない、王道の喫茶店。「だからこそ」なのか、「にもかかわらず」なのか、実に多種多様な客がこの店にはやって来る。そして、それぞれの人間模様を織りなす。客の顔触れが変わろうとも、この店の中には独特の時間が流れている。
2021年1月 HINAMIプレミア上映会2021にて上映
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HINAMI17
スローモーション
悠々と流れる一本の川に、橋が架かっている。この橋は、一方の岸ともう一方の岸をつなぐのみならず、過去と現在、そして未来をもつないでいる。そしてまた、接点などありようもなかったはずの人々の人生をも奇妙に交わらせる。彼らがこの橋の下で出会ったのは、単なる偶然なのか。それとも運命なのか。新しい映画です。
2021年1月 HINAMIプレミア上映会2021にて上映
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MINIMA16
刹那
二人の子供が休日の工場に忍び込み、遊んでいる。そこに、5人の大人が次々になだれ込む。彼らは、先頭を走る男が持つアタッシュケースの中身を巡って、銃撃戦を繰り広げる。最後にアタッシュケースの中身を手にするのは誰か。子供たちは工場から無事に出てくることができるのか。
2021年1月 HINAMIプレミア上映会2021にて上映
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MINIMA15
現実
堀川と馬場は、二人組の刑事。先輩堀川は、冷徹だが腕は超一流。対照的に、後輩馬場は熱血漢だが調子に乗りやすく、失敗も多い。二人が追っているのは、連続殺人犯。警察関係者ばかり、既に11名を殺害している。しかも、犯人はこの事件の皮切りに堀川を狙撃して胸を撃ち抜いており、堀川は一命をとりとめたものの全力疾走できない体になっていた。
2021年1月 HINAMIプレミア上映会2021にて上映
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MINIMA14
囚人
甲斐勇二は、警視庁捜査一課の元エースで、今は引退して故郷で一人暮らしをしている。ところがある日突然、一本の電話が平穏な日々を切り裂く。「阿久津宗全」と名乗る電話の主は、「久しぶり」となれなれしく話しかけ、「ちょっと会いに来てくれ」という。いぶかしがる甲斐に、阿久津は「あんたが刑事を辞めることになった、あの事件にも関係ある」と誘いをかけ、甲斐は疑問の尽きぬまま面会に向かう。阿久津は100人以上の犠牲者を出した船爆破事件の容疑者として身柄を拘束されており、「甲斐さん、あんたにだけは本当のことを話す」という。阿久津は、甲斐に何を話すのか。甲斐は、なぜ呼び出されたのか。
2020年1月5日 20:00〜 第十回千年映画祭にて上映
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HINAMI16
ボトムガン
日本政府は、ニート、フリーター対策の一環として、事実上の徴兵を決定。一定の年齢を過ぎても定職についていないものは強制的に軍事学校行きとなる。その学校の名は、「ボトムガン」。そこでは、アメリカの海兵隊も真っ青の厳しい訓練メニューが用意されていた。ところが、筋金入りのぐーたら人間たちは、それをものともせず、マイペースでだらだら。中途半端に「ゆとり教育」などを刷り込まれているから始末に負えない。そこで政府は決断をくだし、過去の遺物となったはずのスパルタ教育を全面導入することにしたのだが…
2020年1月4日 18:00〜 第十回千年映画祭にて上映
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KODAMA1
希望
私は喫茶店の雇われ店長。本当は裏の顔がある。だが、常連客たちは誰一人それを知らない。私はコーヒーの味がよく分からないどころか、自分自身は一滴も飲みすら しない。だが、雇われ店長の仕事自体は、結構気に入っている。なぜなら、毎日のように色々な人々との出会いがあり、彼らの人生に秘められたドラマを肌で感じること ができるからだ。中でも最近特に私の心に残った5つの話を紹介しよう…。
2020年1月5日 16:00〜 第十回千年映画祭にて上映
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MINIMA13
真実
ベイベー・ヨネダは、自称「陰謀系ユーチューバー」。この世の中を裏から操る「闇の力」を暴くべく、自分のユーチューブ・チャンネルで陰謀論を日々唱えては、バッシングを浴び、時には脅迫すら受けている。そんな彼の前に黒ずくめの尾行者が突然現れ、彼の頭に直接語りかけ、インスピレーションを残して去っていく。それに触発されて、更なる陰謀論を展開するベイベー・ヨネダ。脅迫が激化し、何度も危険な目に遭うが、彼は無謀な前進を続け、ついに、予想だにしなかったおそるべき「地球の支配者」の正体に到達する。それは・・・
2020年1月5日 18:00〜 第十回千年映画祭にて上映
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ANIMA4
氷解
マロは、体は大人だが、心は子供という、不思議な人物。そんな彼を護送する任務を、「少年少女探偵団」の中でも屈指のエリートチーム「221」が引き受けることになった。彼らの行く手に次から次へと現れ、立ちふさがる妖怪たち。護送を続けるうちに、これらの妖怪たちは平家の落人伝説と関係あるらしいことが明らかになっていく。果たして、「221」のメンバーたちは、マロを守り、護送の任務を果たすことができるのか。そして、マロの正体は?
2020年1月4日 16:00〜 第十回千年映画祭にて上映
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MINIMA12
出発
彼は、寝たきりになって病院の一室に入院していた。体が全く動かないばかりか、五感すら日に日に鈍くなり、月日だけが過ぎていった。彼女は、そんな彼を毎日のように見舞った。そこには、彼に対する愛情とともに、誰にも言えない理由があった。彼女は、学校を卒業して社会人になり、生活が一変し、いつしか二人の間には距離が生まれ、かつての無邪気で幸せな時間が記憶の彼方へと遠のいていく。二人はもう一度幸福を分かち合うことができるのか。あるいは、次の幸せに向かって再出発できるのか。
2020年1月4日 20:00〜 第十回千年映画祭にて上映
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HINAMI15
忍者も映画に出れますか
熱血監督サカモト率いる映画チームは「NINJA&YAKUZA」という最新作の撮影を目前に控えていた。ところが、思いがけずサカモトが降板。熾烈な後継監督争いの後、ともかく撮影を開始する。一方、子供6名から成る「仁義なき忍者軍団」は、先祖から受け継いだ資産を投資に回して運用することによって遊び暮らしていたが、ある日突然、財産の大半を失ってしまう。そこで彼らは、「忍者映画のスターになればなんとかなる」と考え、その第一歩として「NINJA&YAKUZA」に出演するため、映画関係者を個別に襲撃して忍者の力と技を見せつけるのだが…。
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MINIMA11
漂泊
その男には、人に言えない過去があった。その過去ゆえに彼は解剖学者になり、長年大学病院に勤め、最近退職したばかりだった。彼は、退職後も変わらず毎朝決まった時刻に起き、朝食を摂り、同じ道を通って大学病院に行き、ひとしきり建物を眺めてから近くの公園に行って時間を潰すのを日課にしていた。彼には一人息子がいた。だが、一つだけ彼に伝えていないことがあった。伝えきれないうちに時間だけが過ぎ、ある日、予想だにしなかったことが起き、二人を取り巻く状況は一変してしまう。そして、男の中で「何か」が少しずつ変わり始める。
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ANIMA3
暗闇
極悪チーム『暗黒ガチョウ団』の団長が、『伝説の不老不死の薬』を探し出して持ってきた者を娘の婿にして、後を継がせる』という号令を発したことにより、傘下チームである『死琉美亜』『ネイチャーニュートン団』『ヨチモト興業』の間で後継ぎ争いが勃発。これをチャンスと見たライバルチーム『ダーク・ダックス』はこれら3チームにスパイを送り込み、暗黒ガチョウ団を壊滅させようと画策する。だが、この抗争の中に正体不明の謎の人物が紛れ込んできて、超絶的な強さを見せつけ、ひとり、またひとりと、両チームのメンバーを蹴散らしていく。不老不死の薬は本当にあるのか?誰が跡継ぎになるのか?抗争に勝利するのはどちらのチームか?そして、謎の人物の正体は?
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HINAMI14
スター☆ワルツ
映画のオーディションが行われており、「出たがりエネルギー」を体中から発散させた者たちが集っている。そこに流れ着いたのは、不思議少女ポエム。彼女はエムポック708星人(宇宙人)で、「出たがりエネルギー」に満ちた伝説の勇者を探して、地球まではるばるやってきたのだった。そして、黒い帽子を目深にかぶり、不穏な空気を漂わせた青年タロウもオーディション会場へ。彼の出現により、騒々しいながらもどこかほのぼのとした雰囲気で進んでいたオーディションが、一変する。
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ANIMA2
決着
「水前寺」と「八王寺」はライバル同士。これら2チームにはそれぞれに先祖代々伝わる伝説の秘宝があり、これらが2つ合わさると奇跡が起き、その所有者は世界を支配することができると言われている。これら2つの秘宝をめぐり、彼らは血みどろの抗争を長年続けてきたのだった。この不毛な歴史に終止符を打つため、水前寺のリーダー・シュウジと八王寺のリーダー・ホノカは精鋭部隊による7対7の最終決戦をすることで合意。彼ら14人は、全員が先祖伝来の奥義を会得している最強の戦士たち。最終決戦のルールは、1人1枚ずつお札を持ち、いつどこでどの敵と戦ってもよく、しかも禁じ手は一切なし。この「何でもあり」の戦いに勝った者は負けた者のお札を奪い取り、全てのお札を敵軍から奪い取った側が勝利者として伝説の秘宝を2つとも手にすることができる。果たして、どちらが勝利するのか。秘宝が合わさったとき、奇跡は起きるのか。その奇跡とはいったい何なのか。
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MINIMA10
無限
出演者は探偵一人のサスペンス
毎年1本、誰も撮ったことのないような切り口の映画にチャレンジするのが、おやびん(塾長)の個人作品プロジェクトMINIMA。今年は、「探偵しか出てこない探偵もの」です。探偵への依頼がある以上、そこには事件があり、事件がある以上、そこには犯人がいます。つまり、探偵ものは、通常、探偵と犯人がセットになって成り立っているのです。探偵一人しか出てこないという「ルール破り」は、果たして可能なのか。チャレンジします。 -
ANIMA1
覚醒
人類は恐竜の子孫であり、ティラノサウルス系とアパトサウルス系による権力争いが太古の昔から続いてきた。そして今やティラノ系が圧倒的な勢力となり、アパト系の残党を一掃すべく罠を仕掛けて山奥へと誘い出す。こうして、最終決戦が始まる。
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HINAMI13
ニュートンと踊るガチョウ
小学5年生のダイゴは、最近転校してきたばかり。楽しいことはネイチャーニュートン団という科学クラブに入ったことくらいで、家に帰れば教育ママとの二人暮らしに息が詰まっている。そんなある日、ネイチャーニュートン団は「妖怪は存在する」と主張する大人たちに出くわし、妖怪スポットとして紹介されたご神木を訪ねる。そこには玉藻、天邪鬼、ぬらりひょんという三人の妖怪がいた。妖怪は子供たちの想像力をエネルギーとしてこの世に生まれるのだが、近年の子供たちの想像力の枯渇によって、彼ら三人以外の妖怪は地球上から全滅してしまっていた。三人の妖怪たちは、つい最近亡くなった長老から「子供の力を借りてもう一度妖怪の世界を栄えさせよ」との遺言を受け取っており、一方子供たちも初めて見る妖怪に興味津々。こうして、ダイゴたちネイチャーニュートン団と妖怪たちとの奇妙な交流が始まる。
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MINIMA9
対称
血が一度も流れないホラー
主人公は、漠然と不安を感じながら、後ろを振り返りつつ夜の道を歩いている。手には携帯電話。誰かとつながりたくてかけ続けるが、誰ともつながらない。いつしか彼女は、底なしの悪夢の奥深くに引きずり込まれている自分に気づく。果たして、「ゆめならさめて」という彼女の願いはかなうのか。 -
HINAMI12
珈琲は、オトナの飲み物ですか
グータラな中年男ニシモトが営む喫茶店「西本珈琲」は、男手ひとつで適当にやっている割にそこそこ賑わっている。コーヒーの味は大したことがないのだが、ニシモトの料理の才能と屈託のない人柄に客が集まり、いつしか常連となったのである。ところがある日、最近めきめきと店舗数を伸ばしてきたコーヒーショップチェーン「コーヒー倶楽部」が、「西本珈琲」の目の前の路上で屋台によるコーヒー販売を始める。そうやって客を奪って喫茶店を追い込んでは店ごと乗っ取るのが、「コーヒー倶楽部」の戦略なのである。このままでは、「西本珈琲」は潰れかねない。しかも、そんなときに突然、ニシモトは何も言わずに失踪。あとに残されたのは、ニシモトの娘ヨーコ、息子ジロウ、そして彼らの祖母チエの三人。ヨーコは、しっかり者に見えて実は誰よりもおっちょこちょい。ジロウは、極端に気が弱いいじめられっ子。チエは認知症が始まっており、徘徊しては警察に保護される毎日。果たして、彼らは「西本珈琲」を守り抜くことができるのか?
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MINIMA8
動静
一度もカメラが動かない映画。
神社には不思議な時間が流れている。この世ともあの世ともいえないような独特の空間に、人々は引き寄せられ、ときに交わり、そして癒されていく。神社はそこに静かにたたずむだけに見えるが、目を凝らせば、そこでは絶えず何かが起き、動いている。 -
HINAMI11
イタダキマス
負け犬サラリーマン・イエダは職場にも家庭にも居場所を見出すことができず、惰性で日々を送っている。彼は会社を突然クビになったのをきっかけに、昔好きだった探偵小説を大量に読み返し、「私立探偵」として開業することを決意。一方、イエダの長男・ゴークンは、気の合う幼なじみと一緒にいつも四人でつるんで遊び、表向きは父親と対照的に愉快な日々を送っているが、実は彼らもまた退屈な日々に飽き飽きしている。そんな彼らは、イエダの蔵書にヒントを得て「怪盗」になり、「怪盗ルパン」に倣って「怪盗ゴハン」と名乗る。ある日、彼らは「未来製造機あすなろ」の存在を知るが、未来は漠然とやって来るものではなく、この装置によって作り出されているらしい。彼らは「未来を盗むのは究極の盗みだ」とこれを盗み出すことにする。
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MINIMA7
追跡
インタビューのみでつくる映画。
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MINIMA6
季節
クロースアップを使わない、遠景のみでつくる映画。
孤独な少年リョウセイは、あてもなく川の堤防沿いを毎日のようにうろついている。近所の子供たちは、彼のことをよく知らず、「あいつ誰だ」と噂している。ある日、いつものように川沿いを歩いていたリョウセイは、奇妙な人物に遭遇する。名前は、モコ。どこが奇妙かというと、他の人たちは、ほとんど誰も、モコの姿が見えないらしい。何度も見かけるうちに、リョウセイはモコと不思議な友情を育むようになるのだが…。 -
HINAMI10
お知らせします!
殺人、事故、自殺、不祥事…。世の中に出回るのは、悪いニュースばかり。これが世間の空気を決定的に悪くしていると考えた中学生ユカは、ネット上に自分のホームページをつくり、ニュースを発信しはじめる。彼女の発する「グッドニュース」は話題を呼び、ついには地元のニュースにも登場。ところが、思いもかけないところから、流れが逆転してしまい…。
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HINAMI9
巻き戻し
ある時計店で懐中時計を購入し、ある手順を踏むと、一週間だけ時間を巻き戻せるという噂がある。ある日、4人の人物が、それぞれの理由で「巻き戻し」を試みる。20代半ば過ぎの女性キョウコは、自動車を運転中に通行人をはねて死に至らせてしまい、その運命から逃れるために。同じ年ごろの女性アキは、けんか別れしたまま急死した元恋人と和解するために。大学生ショウタは彼女に振られるきっかけとなった出来事を避けるために。そして、センパイと呼ばれる中年男性は、失った記憶を取り戻すために。「巻き戻し」の結果、彼らがそれぞれに抱えている問題は解決へと向かうのか。その過程で、彼らは何を得て、何を失うのか。
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HINAMI8
ナカハラとコバヤシ
ワカは十代半ばの女の子。彼女の笑顔は、見る者全てを和ませ、ひきつける。ある日を境に商店街に突然出没し始め、瞬く間に人気者になった彼女には、重大な秘密があった。彼女の正体は、人間そっくりな姿かたちをしたロボット。不遇の天才科学者ナカハラが故郷熊本で自分の研究室にこもりきり、20年以上もの歳月をかけてつくりあげた、血と汗の結晶だったのである。ところが、内蔵されたプログラムに改訂が加えられて進化するに従って、彼女には自意識が芽生え、天真爛漫さが失われていく。一方、商店街にある菓子店で働き始めたばかりの二十歳前後の女性ミナミは、努力が空回りしてお客様によろこんでもらえない自分に苦しんでいた。
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MINIMA5
螺旋
ワンルームマンションの一室から一度も出ない映画。
突然出現した、「失語ウィルス」。感染すると、使える言葉が1日1語ずつ減っていく。今や、感染率は99%。感染者たちに残された言葉は、わずか13語。このままでは、2週間足らずで言語が消滅してしまう。 -
MINIMA4
逆転
編集の継ぎ目が一度も見えない映画。
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MINIMA3
脱出
第2作の発展形。ロケ地は花岡山一か所のみ。
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HINAMI7
√2
里中蘭(さとなからん)は20代半ばの女性。静かで神秘的な、近寄りがたい空気を身にまとっている。友人が1人もおらず、どんな仕事をしているかすらよく分からない、謎の人物である。彼女には5歳離れた弟・葉(よう)がいる。姉とは対照的な人懐っこい性格で、アルバイト先である新聞配達所の経営者にかわいがられ、近所の子供たちにも慕われている。このところ、葉は悪夢を見続けている。それは、人が殺される夢。しかも、あたかも自分が人殺しであるかのように、一部始終を殺人者の目から見るのである。それにもまた、「理由」があった…。
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MINIMA2
残響
人が一人も出ない、風景と言葉と音楽だけの映画。
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HINAMI6
写真館
2008年2月23日、第4作「パンドラの月」プレミア上映会のご来場者全員による投票の結果、1019本の公募アイデアの中から、見事一位を獲得。その場で作品化が決定!
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MINIMA1
空色
台詞のない映画。
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HINAMI5
ヒノマル戦隊ドースンジャー
20XX年、日本国は存亡の危機に立たされていた。国民のほぼ100%が冬眠状態に入ってしまったのである。ところが、運命のいたずらか、最後の一団が冬眠しようとしたそのとき、宮本武蔵、坂本龍馬、松尾芭蕉、光源氏、卑弥呼の5人の霊が冬眠装置の誤作動によって呼び出される。そして、いにしえより度々日本の歴史を混乱に陥れたとされる物の怪「ネムリ」も彼らの後を追うようにやって来る。果たして彼らはネムリに打ち勝つことができるのか?そして、日本を救うことが出来るのか?
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HINAMI4
パンドラの月
2022年冬、「名経営者」との誉れ高い星野社長が心筋梗塞で急死。彼は自ら出資して「赤ちゃんポスト」を設立したことでも著名な人物だった。通夜が営まれ、専務の今田、運転手のチャムなど、社員の中でも特に社長とゆかりのある者たちが最後まで残る。そこに、リュウという学生服の中学生と、小夜子というホステス風の女性が加わる。それぞれに歩んできたかに見える彼らの人生は、2007年冬の月夜に一度交わっていた。それは、彼ら全員にとっての「死の夜」だった。以来15年、彼らはそれぞれにこの夜のことを引きずり続けていた。そして通夜の夜、星野社長の死に導かれるように、彼らの人生が再び交わる…。
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HINAMI3
ご近所法廷
HINAMI第三作 2×××年、隣人に対する無関心に歯止めをかけようと、政府が一本の法案を通した。名づけて、『隣保組裁判法』。全ての犯罪について、発生現場の近隣住民が裁判を行って判決を下し、それに従って国が刑の執行をするというもの。 そんな中、熊本市内にある瀬ノ口クリニックで、寝たきりの患者1名が死亡。ベッドに備え付けのチューブ類の外れ方が不自然だったことから警察は殺人事件の可能性ありとして捜査し、当直の看護士が容疑者として逮捕された。かくして、年齢性別を考慮して無作為抽出された近隣住民8名に瀬ノ口クリニックの一人娘明日香が加わり、総勢9名で裁判にあたることになるが・・・。 HINAMIの3作品目となる「ご近所法廷(仮)」は、それぞれに悩みを抱えた隣人達が、裁判を通して自分自身の弱さを認め、相手を受け入れることで救い救われていく物語。「人は皆愚かしい、でもちょっとだけ美しい」と素直に感じられるような作品にしたいと思っています。
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HINAMI2
みんなの日記
街角に、大学ノートが無造作に置いてある。 表紙には「みんなの日記」の文字。 裏表紙には、「これはみんなの日記帳です。ご自由にお書き込みください。書き終わったら、人目につく場所に戻しておいてください」。日記は人々の手から手へと渡り歩く。 第1話「紙片」では、母に捨てられた少年・トキオと、自暴自棄な青年・桃太郎が、「まぼろし堂」を探して冒険する。 第2話「箱」では、両親が離婚した一人娘・香住が、壊れかけた家族をつなぎ止めようと一計を案じる。 第3話「扉」では、出口という自意識過剰男が占い師に催眠をかけられ、恋に落ちる。相手は、彼に劣らず自意識過剰な女・久美子。 見過ごせば、「みんなの日記」は普通の大学ノート。手に取れば、人々の「過去」のドラマが記されているばかりか、予期せぬ「未来」を連れてくる。見過ごすか、手に取るか。 ―あけてごらん。
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HINAMI
「HINAMI」は、同一時刻(8月15日午後5時25分)に亡くなる運命にある8人の物語。ある日突然、彼らのもとに届く一通のメッセージ。「あなたは死ぬ。その前にたったひとつだけメッセージを伝えることができる。時間は5分。あなたならー」。彼らは、誰に、何を、どうやって伝えるのか? それは、伝わるのか?